せーなの話

日記と作詞とひとりごと

作詞[イス]

冷たいイスに 腰を下ろした

大丈夫

慣れるまでの辛抱だから

 

誰かのいた場所の方が

楽で温かいのはわかってる

椅子取りゲームに

翻弄されたくはないの

 

氷のように冷たいイスを

溶けないように 大切に

動けない理由を正当化させて

必死に温めて

誰にも渡さない

離れはしない

 

誰も欲しがらない

奇妙なイスに座って

立ち上がれなくなる

おかしな魔法かしら

 

肩に雪が積もっていく

馬鹿の一つ覚えみたいに

いてもいなくても変わらない場所に居続けてる

 

寂しそうに震えるイスを

見つけてしまったから

目が離せない ここから動けない

お別れできない

諦めが悪いだけの

ただのドリーマー

 

誰のものでもない この冷たいイスを

最初に見つけたのも 最後に見るのも

きっと私だ

私であってほしい