せーなの話

日記と作詞とひとりごと

対照的な2人23.11.12

今日は検定試験を受けてきた。

後ろの人のたまに出る大きめの呼吸と、斜め後ろの人の鼻水をすする音が、少々集中力を妨げてきたけど、大きな問題はなかった。

 

試験会場に着いた私は、まずトイレに行った。個室が4個程度のトイレには、3人ばかりの列ができていた。

私は並んで、割とすぐに順番は来た。

トイレから出ると、さっきよりも長い列ができていた。私は、目の前の会場部屋に入ろうと思ったのだが、一瞬足を止めた。

というのも、入り口で部屋を間違えてないか受験票を見て確認してくれる、いわば軽めの受付の4,50代くらいの女性が、おっちゃんに「そんな言い方直した方がいい。こっちをバカにしてるんやろ?」みたいなこと言われているのだ。

ぱっと見、クレーマーだった。苛立ちを覚えた私は、すみませんと言って受付の女性に受験票を見せ、入り口を塞ぐこの2人の間を通って中に入った。

着席した私は、斜め前に座っている女性(以降Aさんとする)のように、最後の勉強時間としたかったのだが、入り口が気になって仕方ない。

耳をすませば、受付の女性が(多分感情は込めてない形だが)謝って、おっちゃんはしつこく文句を言っている。

10分くらい経ったかな、試験監督であろう中年男性が、見かねて入り口に行った。

試験監督らしき人が戻ってきた時、おっちゃんも前を通って、私の横の列の机の一列前に座った。

予想はしていたが、おっちゃんは受験生側だった。やっぱりなとは思いつつも、こんな試験直前に文句言うなんて、私には考えられなかった。Aさんは今めっちゃ勉強してるのに。

 

試験が終わった。回答回収前から徐々に帰宅準備を始める人はたくさんいた。Aさんは特に早くて、終了して10秒ほどで筆箱を出していた気がする。そんなAさんとは対照的に、おっちゃんは回答が回収されてからも筆記用具を片付けたりせずじっと座っていた。

 

今日は対照的な2人を見た。

試験前にクレーマーとなり、試験後じっと座っている人。試験前に勉強をしっかりし、試験後即座に帰る準備をする人。

ちなみに、Aさんは試験後半、試験監督の人に声をかけて外に一度出ていた。多分トイレだろう。もしかしたら、あの時からAさんの帰宅準備は始まっていたのかもしれない。私が試験会場の部屋から出ると、トイレには行列ができていた。