せーなの話

日記と作詞とひとりごと

作詞[生きているだけなのに](ビハインド付)

はこちら(記事下部)

 

 

[生きているだけなのに]

 

ただ生きているだけでつらい

ただ息をするだけで苦しい

 

言葉だけじゃ足りない世界なのに

もはや言葉さえもない

嬉しいはずのことも気が重くて

自分で自分を見られない

 

ただ生きているだけなのに

深夜にお菓子を食べるような罪悪感

ただ生きているだけなのに

どこかへいった靴下の片方のような孤独感

ただ生きているだけなのに

1人でマラソンした後のような脱力感

ただ生きているだけなのに

ただ生きているだけなのに

これ以上どうしろって言うの?

ただ生きているだけなのに

誰かのものを隠したような罪悪感

誰かのことを傷つけたような罪悪感

取り返しのつかない日々の中で

今日ももがいている

ただ生きているだけのはずなのに

私は今ももがいている

 

ただ生きているだけなのに

ただ息をしているだけなのに

どうして こんなに つらいの?

 

ただ生きているだけなのに

何も悪いことはしてないのに

私は いつまで 苦しめばいいの?

 

【ビハインド】

何も悪いことはしてないけど、何かしたっていう感覚も満足感もなくて、ああ、なんで生きているんだろうとか考えちゃう日がある。

別に深夜にお菓子を食べている訳でもないのに、ただの食事も睡眠もなんだか申し訳ない気がして、誰かに責められるのを怯えるような感覚になって、他でもない自分が一番責めてくる。

別に靴下みたいにもともとペアがあったわけではないのに、他の人たちには誰かがいるのに自分には誰もいないみたいに思えて、寂しくなってくる。そして見つけてもらうのをただ待っている。

別にマラソンしている訳でもないのに、生きているだけでぜいぜい息が荒くなってきて、こんなとき並走してくれる人がいたら何か違うのかなとか思いながら、いつのまにか「疲れた」が口癖になっている。

そんな時は、無理に強がらず、1人でこの詞の後半のところを歌うようにしている。そうすれば、自分がしんどいって思っていることを自覚できる。そして、泣きたいなら泣く。我慢しない。苦しいときに苦しいことを誤魔化してしまったら、その苦しさはお風呂場のカビみたいにしつこく残っていく。そして、文章でも言葉でもなんでもいいから吐き出せば、現実は変わらなくても心の持ち方が変わる。